高校野球地方大会決勝を振り返る 大阪大会「履正社vs金光大阪」

履正社エース寺島はパワーで金光大阪打線を圧倒

 対照的に履正社のエース・寺島は持ち前のパワーピッチングで金光大阪打線をねじ伏せる。序盤はカウントを悪くするなどやや荒れる場面もあったものの、5回まで2安打6奪三振で無失点。5回は先頭打者への四球と送りバントで1死二塁とされたが、二者連続で三塁すら踏ませない。決め球としたのはどちらもストレート。左打ちの佐々木将太(2年)はアウトコースいっぱいに決まる速球に、右打ちの宇須凌介(3年)はインコースいっぱいに決まる速球に手が出なかった。

 5回を終えて6-0。すでにセーフティリードを奪っていた履正社だが、打線は後半も得点を積み重ね、寺島は得点どころか安打すら許さない。9回に先頭の山本侑度(3年)が本塁打を放つなど、準決勝までのチーム打率が.398だった打線は先発全員安打でこの日も15安打。さらに数字を伸ばし4割台に乗せた。

 9回裏、金光大阪は1死から3番・井上洸大(3年)が安打を放つと4番・岩崎竜也(3年)はインコースを狙った寺島のストレートが体に当たり、1死一、二塁。この日初めて走者を2人ためたが、後続が倒れ一矢報いることは出来なかった。

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