U15侍の誇るユーティリティマン鈴木琉晟、チャンスを生かし攻守で貢献
内外野から投手、捕手までこなす守備のスペシャリスト
選手登録は捕手だが、オールラウンドプレーヤーだ。1戦目に続き、この日もサードでスタメンに名を連ねた。2回までサードを守り、3回裏の守備からレフトに就いた。「どこでもきっちりこなせるように練習してきたので大丈夫」と鈴木。グローブは投手用、内野用にキャッチャーミットとファーストミットを持参。カバンに入りきらず外野用は自宅に置いてきたため、この日はセンターを守る稲生賢二に予備のグローブを借りた。
3試合連続でレフトのスタメンだった植田太陽が、31日の試合で右足に自打球を当てて欠場。その穴を埋める形となったが、鹿取義隆監督は「起用に応えて、サードからレフトまでやってくれたのでいろんなところで使えるのかな、という感じがある。植田選手が足を痛めていたので、良いところで活躍をしてくれてよかった」と労った。
自宅はいわき市から車で約1時間離れた茨城県ひたちなか市にある。所属する勝田リトルシニアが開いた壮行会のお礼に約100着のオリジナルTシャツを作製。連日、家族や親族、知人が、お揃いのTシャツを着て声援を送る。チーム関係者に加え、普段通う勝田三中の先生など、多い日では40?50人の応援があったという。2、3戦目は出場機会はなかったが、応援をエネルギーに変えて、出場した2試合で6打数3安打5打点と結果を出している。
姉と妹2人を持つ4人姉弟の長男。高校球児だった父・幹生さんは「4才くらいから、どうかな、と思って野球をやらせてみたら楽しんでやっていた」と話す。
「これは、と思って、小学1年生の時に軟式と硬式を見せて、自分でどちらをやりたいか選ばせました」