ハマの守護神・山崎康に訪れた試練 復活導くチームメートの存在

守護神を支えるチームメートの存在

 昨年も夏場に疲れから調子を落としこともあり、今年はキャンプから球数を抑え、マイペース調整を貫いてきたが、再び訪れた試練。それでも、乗り越えなければいけないのが、クローザーの責務である。前述の通り、ラミレス監督は今後も抑えとして起用する方針で信頼感は少しも揺らいでいない。

 その思いは、チームメートにとっても一緒のようだ。山崎康の乱調で逆転負けした翌8日の中日戦。チームは序盤の4点差をはね返し、終盤に大逆転勝ち。それを呼び込んだ要因は、山崎康とブルペンを守る救援陣4人が無失点でつないだことだ。

 特に、2点リードのセーブ機会で回ってきた9回は田中と三上2人をつぎこみ、代役守護神として試合を締めた。須田、加賀も含めて淡々と仕事をこなし、山崎康不在を全員でカバーした。ラミレス監督が「今季、一番いい試合だった。今後のターニングポイントになる」と絶賛した劇的勝利となり、ブルペンでは最年少の守護神は奮い立ったに違いない。

 早ければ、今日7日の中日戦から9回のマウンドに上がる。チームメートに支えられ、本拠地で復活の投球が見られるか。守護神の真価が問われる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY