渡米した同期から届いた1通のメール ロッテ益田を突き動かす思いとは

ルーキー時代は先発の話も…それでも貫いた信念

 注目が自分以外のドラフト上位3人に集まる中、キャンプから必死にアピール。そのブルペンでの投げっぷりの良さが当時の西本聖投手コーチの目に留まり、「オイ、新人。セットアッパーでもいいけど、先発でも10勝できるぞ。どっちがやりたい?」と声を掛けられるまでになった。

 ただ、この魅力的な話も、キッパリと断った。プロ入りする前から冷静に自己分析。「球種も少ないし、短いイニングの方が自分は力を発揮できると思っていた」とセットアッパー志願でプロの門を叩いていた。コーチの高評価はありがたかったが、自分の考えを信じ、貫いた。そして、新人最多登板の記録を打ち破るまでに駆け上がった。

 海を渡った同期入団の中後悠平投手の頑張りが大きな刺激となっている。昨年オフに自由契約となり、野球をするチャンスを求め渡米。ダイヤモンドバックス傘下のマイナーで奮闘をしている。このほど1Aから3Aに昇格。好投を続けていることがニュースになった。

「合同自主トレから本当に4人で一緒にいることが多かった。休みの日はよく4人で都内に焼肉を食べにいったり、カラオケをしたり、楽しかったです。その仲間と一緒に野球ができないと思うと、やっぱり辛かったし寂しかった」

 チームが変わった今でも、よくメールなどで連絡を取り合っている。いろいろなやりとりをする。近況、チーム状況、自分の状態。中後からは節約のためチームメートとハウスシェアをしながら住んでいるため、大変な部分もあるとも聞いた。チームは変わっても、メールでのやり取りをすることで気持ちはつながっている。

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