元巨人クロマティ氏がイチロー絶賛「王、長嶋、松井より大きな存在」
新環境で成功するカギ「どうやって文化を受け入れ、馴染めるか」
ーー 日本でプレーした経験があるからこそ、新しい環境で成績を残す難しさも知っている…。
クロマティ:イチローは、日本にいる時からメジャーを目指していたから、ある程度準備ができていたんじゃないかと思います。プライベートでも、ヒップホップ系のストリート・ファッションを好んでいたしね(笑)。別の国でプレーする時の成功のカギは、どうやって文化を受け入れ、馴染めるかにあると思います。野球においてもプライベートにおいても、その場所のやり方や風習になれることは必須条件。アメリカから日本に来て結果を出せない選手は、それができないから。日本流を学ぼうとしないからです。唯一の黒人だったり、唯一のアメリカ人だったり、私の人生は適応することが全てでした。だからこそ、どこでも適応し、溶け込める自信はあります。
ーー 2020年の東京オリンピックでは、野球が正式種目に復活することになりました。
クロマティ:とても喜ばしいこと。そして、とても賢い選択だと思います。なぜなら、野球は日本の文化ですから。かつては五輪競技だった野球が、この日本で開催される五輪で復活するのは当然。開催時期が夏ということもあり、第一線で戦うメジャーリーガーの参加は難しいかもしれません。それでも野球で世界をつなぐためには、とても重要なことです。
ーー 日本をよく知るクロマティさんが、五輪の米国代表チームを率いたら面白いかもしれませんね。
クロマティ:監督とは言わなくても、コーチの要請がきたら喜んで受けたいですね。常々日本とアメリカ、あるいは日本とカナダをつなぐ活動をしたいと考えています。だからこそ、日本で開催される五輪の代表チームだったら最高の選択肢。もし声が掛かれば、是非やってみたいですね。
ーー 日本のファンも実現を楽しみにしていると思います。
クロマティ:また近々皆さんとお会いできるチャンスを楽しみにしています。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count