雨のち涙の引退試合 Aロッド、最後も華々しく

二塁打、そして最後のサプライズ、会場にこだましたAロッドコール

 歴代4位の通算696本塁打を放っているヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手が12日(日本時間13日)、自身の引退試合となるニューヨークで行われたレイズ戦に臨んだ。

 試合前には引退セレモニーが行われたが、A・ロッドがグラウンドに姿を現した途端に、ヤンキースタジアムが突然、黒雲に覆われ、雷が鳴り響いた。前代未聞の雷雨の中でのセレモニーとなったが、良くも悪くもスポットライトを浴び続けた22年間の現役生活を象徴するようだった。マリアーノ・リベラがサプライズゲストで登場し、母親ら家族から花束を渡されたA・ロッドだったが、次第に強まる雨脚にさすがに苦笑い。ハル・スタインブレイナー・オーナーもずぶ濡れになる中、記念すべき引退試合が幕を開けた。

 満員に膨れあがった4万6459人の観衆の視線は背番号13に注がれた。地鳴りのような大歓声とスタンディング・オベーションで迎えられた1回1死一塁での第1打席。レイズの右腕アーチャーが投じた96マイル(約154キロ)を強振すると、同点に追いつく右中間への適時二塁打となった。塁上で力強く手を叩いて吠えると、スタジアムに「A・ロッドコール」がこだました。

 第2打席以降は遊ゴロ、空振り三振、遊ゴロに倒れたが、最大の見せ場は6-3とリードした9回に訪れる。A・ロッドが真っ先に三塁の守備位置に向かうと、球場が再び大歓声に包まれた。

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