金字塔のイチローへ米記者が感謝とエール「贈り物くれた」「5000本達成して」
イチローは「仕事自体に意味があることを思い出させてくれる」
これまでも米メディアで称賛を浴びてきた、バットやスパイクなど道具を大切に扱う姿や徹底した体調管理、試合への入念な準備について触れつつ、「同年代であるAロッドや(デビッド)オルティスが野球のみにおいて偉大であるが、イチローは他の面においても偉大である。つまるところ、野球は肉体労働だ。イチローは熟練の、几帳面な職人である。イチローを見ると、仕事は有意義であり、それ自体に意味があることを日々思い出させてくれる」と称えている。
さらに筆者はマリナーズ時代を回顧し、「もし、イチローのキャリアのある時点で彼の同僚がこの考えを共有していたら、彼らはより長い期間活躍できたであろうことは理解できる。シアトル時代、彼はチームよりも個人のパフォーマンスを重視していると、チームメイトから自己中心的だとして非難されたが、彼は超然としていた」と綴っている。
イチローは2001年の移籍初年度に新人王、MVP、首位打者、盗塁王、シルバースラッガー賞、ゴールドグラブ賞と数々のタイトルを獲得し、その後も10年連続でオールスター出場、シーズン200安打、ゴールドグラブ賞受賞を成し遂げるなど、数々の偉業を成し遂げてきた。今季はメジャー通算500盗塁に到達し、日米通算でローズのメジャー最多安打4256安打超えも達成。3000安打と500盗塁の同時達成は、リッキー・ヘンダーソン、ルー・ブロック、タイ・カッブ、エディー・コリンズ、ポール・モリター、ホーナス・ワグナーに続いてMLB史上7人目と、そのキャリアには歴史に名を刻む功績が数多く並ぶ。