「イチローは殿堂入りすべきか」を検証!? 米メディアが“粗探し”の末に称賛

衰えを見せぬイチロー、「27歳の時のような若々しさを保っている」

 また、全盛期のイチローが、メジャーで最も重視される評価基準のWARで、アルバート・プホルスやアレックス・ロドリゲスに「遅れをとっている」ことや、初めてシーズン200安打に届かなかった2011年以降に「失速を見せた」ことにも注目。13年以降は三振数も増加したことなどを挙げ、「すべての選手は下り坂を迎えるが、イチローの場合は急速で、たちが悪く、深刻だった」とも言及している。

 もっとも、記事では、過去217人という殿堂入り選手の数が「野球史における全選手の1%ほど」であることを紹介しつつ、「もし門戸を広げれば、頭を悩ませるまでもなくイチローは殿堂入りする」と断言。さらに、イチローが他の選手と比べて“異質”であることを強調する。

 まずは「イチローは選手として旬な時期をMLB以外でも数年過ごした」と指摘。イチローが日米通算4257安打を記録した頃にも話題となったが、「日本のオリックスで過ごした時間は、もし彼が初めからアメリカでプレーしていたら、どれほどの成績を残せたか分からなくしてしまった」としている。

 イチローは日本で7シーズンを過ごした後、2001年にポスティングシステム(入札制度)でマリナーズに入団した。日本では通算1278安打をマーク。「たられば」は禁物だが、仮に渡米がもっと早ければ、メジャー通算安打でピート・ローズを上回っていただろうと評価する声は根強い。

 殿堂入りに否定的な視点から始まった検証だが、記事の半ばから検証項目が肯定的なものにシフトしていく。「イチローは彼の世代で最も息の長い選手だ」という項目では、4シーズンで162試合全出場をした事実を紹介。11シーズンにわたり、700打席以上を重ねた。その鉄人ぶりを「イチローは”アイアン・ホース”だった」と称え、「42歳となった今でさえ、27歳の時のような若々しさを保っているように思える」としている。

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