楽天オコエが描く驚異の成長曲線 今後も「忘れてはいけないこと」とは

守備と走塁はすでに1軍の中でも高いレベルに

 昨年のドラフト会議で指名された際には、オコエの「将来性」に期待する声が多かった。だが、キャンプから急激な勢いで成長を続け、開幕1軍の切符を奪取。シーズンスタート直後は首位を走るなど好調だった楽天で貴重な経験を積み、怪我人の続出とともに4月14日に一時は2軍降格となった。だが、舞台は変わってもオコエの成長は止まることがなく、5月29日に再び1軍に戻り奮闘を続けた。2度目の2軍落ちも、将来を見据えてのこと。野口氏は続ける。

「楽天は打撃の指導などは1、2軍で意思の疎通が出来ていると思います。池山コーチと礒部コーチがそういうタイプの人間なので。1軍と2軍で言っていることが違ったら選手はパニックになりますけど、2人のコーチがそういうことを気にするタイプだと思うので、風通しは良くなっているはずです。(一時降格した時にも)池山さんが開幕前から一生懸命教えてきたことが、2軍で継続されていたのではないかなと」

 今回も長い1軍生活で自身の課題に気付いたはずで、2軍では更なる成長が期待される。もっとも、守備と走塁はすでに1軍の中でも高いレベルにあるという。

「足と肩は生まれ持ったもので差が開くことが大きい。オコエはそれは持っているわけだから。真っさらな状態でプロに入ってきて、いろいろなことを教えてもらって、いろいろなことを吸収して、本当にキャンプの2月1日からものすごくいい経験をしていると思います。送球のコントロールが少し悪い部分はありますけど、守備・走塁は1軍の中でもトップクラス」

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