イチロー、主砲負傷で得た出場機会に意欲「できることをやるしかない」

破壊力抜群のスタントンと同じ働きはできないが「できることをやるしかない」

 “スタントンの代役”として先発出場するわけだが、体格もプレースタイルもまったく対極にある2人。それはイチロー自身も十分承知の上で「ジャンカルロ(・スタントン)の代わりに彼がやってきたことを、僕がしましょう、とは言えない。だけど、彼の穴を埋めるために僕ができることをやるしかない」と、主砲不在のチームのために全力を尽くすと誓ったそうだ。

 マッティングリー監督は「18試合連続出場させて(イチローを)疲れ果てさせるつもりはない。休みを与えながら、状態良く保っていくつもりだ」と話しており、このまま全戦スタメン起用はしないことを名言。スタントンは少なくとも6週間は離脱するとの見通しで、チームは8月31日に迫るウェイバー手続きを経るトレード期限前に、新戦力獲得に乗り出すことになりそうだ。だが、1997年以来9年ぶりのプレーオフ進出を目指すマーリンズにとって、今は1試合もおろそかにできない状況が続く。その中で、42歳のベテランがどんな働きで勝利に貢献していけるのか。シーズン終盤、イチローの存在がチームの命運を分ける大きなカギとなりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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