【高校野球】秀岳館が継投で2季連続の甲子園4強 夏は熊本県勢20年ぶりベスト4

9回2死満塁のピンチでエース有村を投入して勝利

 第98回夏の甲子園大会12日目は準々決勝第1試合が行われ、秀岳館(熊本)が常総学院(茨城)を4-1で下し、センバツに続き、4強進出を決めた。熊本県勢としては、1996年決勝で松山商と奇跡のバックホーム劇を演じ、準Vだった熊本工以来、20年ぶりの4強入りとなった。

 秀岳館の先発は背番12の左腕・川端。初回はピンチこそあったが、2回に3者連続三振を奪うなど力投。打線も2回裏に先頭の天本が滞空時間の長い先制ソロを左翼席へ。3回には、松尾が左翼席へ本塁打で2点目を奪った。

 常総学院の先発左腕・鈴木昭は3回2失点。57球でマウンドを降り、4回から右翼の守備へ回り、マウンドには2番手の右腕・倉田が上がった。変わり端の倉田が4回を3人で抑えると、直後の5回表、四球と暴投で作った2死二塁から、鈴木昭の左前適時打で1点を返した。

 秀岳館も6回から継投。1安打の左腕・川端から同じく左腕の中井に交代。すると6回の攻撃で、秀岳館は2死から廣部の左中間二塁打。続く堀江の強い当たりを常総学院・遊撃の中村が後逸して二塁走者が生還。さらに相手の度重なるミスに乗じて1点を追加した。

 9回に1死満塁というピンチを迎えたが、2死満塁から3番手としてエース有村を投入。一発逆転の難しい場面を見逃し三振に仕留め、勝利を収めた。

 常総学院は優勝した2003年以来の4強進出はならなかった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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