“レジェンド”山本昌氏、初勝利遠い中日ドラ1小笠原は「まだ物の数じゃない」

18歳の度胸は評価「明らかに勝負強い」

 ただ、将来のエース候補として、能力の片鱗は確かに見せているという。山本氏がまず評価するのが、精神力だ。5月31日のソフトバンク戦は5回1失点、6月7日のオリックス戦は5回2失点と、デビューから2試合連続でしっかりゲームを作った。いずれも降板後に追いつかれて白星が消えており、救援陣の踏ん張りと打線の奮起があればプロ初勝利を飾れていた。前回登板の阪神戦では崩れたが、その他の先発登板では試合を壊していない。救援の3試合もいずれも無失点だった。

「18歳のドラフト1位が期待に応えてゲームを作れているというのは、非常に立派だと思いますし、この先ガンガン伸びて、国を背負える投手にある可能性も十分にあると思います。でも、これも彼が中学、高校と日本代表を経験しているからこそ、大舞台に強いのだと思います。国際試合で度胸をつけている。気持ちの踏ん切りのつけ方をしっている。そういうことだと思います。ファームよりも1軍の成績の方がいいというのは、明らかに勝負強い。大きな試合に物怖じしない経験を積ませてもらってきた。そういうことだと思います」

 その「度胸」は、ピッチングの中に見て取れるという。

「ストレートも速いし、ストライクが入るのがまず立派。プロのストライクゾーンというのは、投げる方にしたら本当に高校時代の半分くらいしかないと感じるほど狭いので。そこにストライクを放り込んでいけるだけでもすごいと思います。去年の今頃は高校生で投げていたわけだから。立派だなと思います。楽しみな素材ではある」

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