【高校野球】甲子園大会総括 優勝・作新学院に代表する伝統校の躍進
北海、市立尼崎、長崎商ら伝統校が復活
あの江川卓氏でさえ達成できなかった夏の甲子園優勝。エースの今井の投球ぶり、作新学院の戦いぶりは、まさに伝説を残す勝ち上がりだったことは間違いない。
まだ小針監督は33歳と若く、今のまま続けば、作新学院はこれから10年~20年と常に甲子園出場を狙える名門校として君臨するだろう。
また作新学院に限らず、88年ぶりのベスト4進出を果たし、初の決勝進出の北海など伝統校の躍進も目立った。北海はガッツポーズをしない、基本に忠実な野球を最後まで実践し続けた。感情のブレは少なく、守備で乱れる試合も少なく、終盤に強さを発揮した北海ナインだった。
また伝統校の復活といえば、1983年以来の甲子園出場を決めた市立尼崎や、29年ぶりの出場を決めた九州最古の公立商業高校・長崎商も登場した大会となるなど、伝統校の復活は1つのテーマだったといえる1年だった。
(記事提供:高校野球ドットコム)
http://www.hb-nippon.com/column/46-soukatsu/11023-20160821no408t
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河嶋宗一●文