【侍ジャパン壮行試合】甲子園優勝の今井が大学生ねじ伏せる快投 ドラ1候補も脱帽「威力が違う」
スピード以上に空振りや三振にこだわり「空振りが取れる真っ直ぐを投げたい」
今井自身、スピードへのこだわりは「そこまではない」という。「ただ、自分の武器でもあるので、空振りが取れる真っ直ぐを投げたいと思っています。三振はチームを勢いづけられるので、取りたいところで取れるようにしたい」と、スピード以上に速球で奪う空振りや三振へのこだわりをうかがわせた。この日の収穫は「右打者の外角に速球を投げ切れたこと」。甲子園決勝での熱戦を終えてからまだ日が浅いが、「日本一の投手としてチームの力になれるように。勝って兜の緒を締めよ、ではないけど、ダラダラした姿は見せられない」と、3日前にはブルペンで約50球を投げ、この日も2回を投げきった。
U-18アジア選手権で目指すは、もちろん優勝。来年に開催されるワールドカップへの出場権を手に入れるには3位以内が必須だ。勝利のためには、この日の壮行試合のように先発ではなく、ゲーム終盤で起用される可能性もある。「どこで投げるとはまだ聞いてません。自分ではできるだけ長いイニングを投げて、チームが勝てるように貢献したい。連戦でも投げきれるようにしたいです」と意気込んだ右腕。藤平(横浜)、寺島(履正社)、高橋(花咲徳栄)の「高校BIG3」に名を連ねはしなかったが、その存在感は日に日に大きさを増している。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count