ダルビッシュの直球は手術後に進化!? 回転数、空振り奪取率、球速が向上
直球を生かす新女房役の存在、変化球もさらに効果的、「全く公平ではない」
「ダルビッシュはルクロイへの多大な信頼をメディアに語っており、ルクロイもダルビッシュに対してシンプルに取り組むことの重要性を語っている。その結果、シーズンが進むに連れ、ダルビッシュが直球を投じる機会は増加していき、いい結果を生んでいる。直球の被打率は.190しかない」
直球の質が上がれば、変化球はさらに効果的になる。まさに「鬼に金棒」だ。地区優勝が確実な今季も、球団史上初の世界一を目指す重要なシーズンとなるが、手術明けのダルビッシュにとってはまだまだ「助走期間」とも言える。実際に、投球全体としては苦しむ試合も多く、本領を発揮するのはこれからとなりそうだ。それでも、1つ1つのボールの質自体はすでに見るものに強烈な印象を植え付けており、特集は以下の文章で締めくくられている。
「おそらくこれは7種類の変化球を操ることで有名な投手からは期待していなかった事実だろう。しかし、これだけ素晴らしく、高回転、そして手術前よりも球威のある直球があれば、それらも必要ないのかもしれない。いまだに規格外のスライダーや効果的なカーブも操れる。全く公平なものではない」
リハビリ期間中には肉体改造に取り組み、進化を遂げて戻ってきたダルビッシュ。すべての要素が噛み合い始めれば、とんでもないピッチングを見せるかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count