ダルビッシュ、奪三振率30.5%はメジャー4位 球団初の世界一へキーマンに

直球の割合増加がカギに?

 このように、特集ではダルビッシュの投球内容を高く評価。特に、マリナーズ戦ではカーブを22球も投じて9三振のうち5三振を奪ったことを特筆しており、さらなる変化が見られたと指摘している。落差のあるスローカーブは元々、ダルビッシュの大きな武器だが、この試合では引き出しの多さを見せつけたといったところだろう。

 そして、球速の遅いカーブが生きたのも、速球が力強さを増しているからこそだ。記事では、多彩な変化球でメジャーの打者を抑えこんできた右腕が、今季は直球の割合を増やしていることも指摘。 「過去、ダルビッシュは様々な球種を投げ、速球にあまり頼っていなかった。しかし、現在は投球の半分以上は速球であり、ここ3試合では58%、69%、59%という割合で投げている」としている。

 新女房役のルクロイは速球を中心に組み立てていることを明かしており、ダルビッシュも「最近の内容だとフォーシームとツーシームばかり。かなり多いので、自分とルクロイもそういう感じなんだろうな」と共通の認識があることを明かしていた。緩急を生かしたシンプルな投球は効果的で、記事では「以前は悩みの種となっていた」という本塁打を最近2試合は許していないことにも言及している。

 レンジャーズはこの日もマリナーズを逆転サヨナラで下し、2位アストロズとは8.5ゲーム差と地区優勝はほぼ確実な状況。その後、ポストシーズンも勝ち抜くためには、ダルビッシュがキーマンとなりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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