ダルビッシュ、奪三振率30.5%はメジャー4位 球団初の世界一へキーマンに

復帰から上々の投球続けるダルビッシュ、投球内容に相次ぐ称賛の声

 右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)から復帰し、今季12試合に登板して5勝3敗、防御率3.01と上々のスタートを切ったダルビッシュ有投手。岩隈久志投手との投げ合いとなった29日(日本時間30日)のマリナーズ戦では、6回2/3を投げて3安打3失点9奪三振と好投。ここまでは、その成績以上に、投球内容に称賛の声が上がっている。

 特に、米メディアが注目しているのは、速球を中心とした配球。右肘手術後、リハビリ期間で肉体改造に着手した右腕は、パワーアップした姿でマウンドに戻ってきた。トレード期限で新女房役のジョナサン・ルクロイが加入してからは、特に速球を中心とした力強いピッチングで強打者をねじ伏せる場面が目立つ。ESPNでも、特集記事で右肘負傷前との違いを取り上げている。

 記事では、「もしテキサスレンジャーズがポストーシーズン(PS)で成功するならば、ア・リーグ東地区の強打者を抑えることができる先発陣が不可欠だ」と説明。その上で、レンジャーズが球団史上初のワールドシリーズ制覇を果たすために、ダルビッシュの存在は大きいと分析している。

 現在のレンジャーズでは、昨年トレードで加入したコール・ハメルズが14勝4敗、防御率2.91とエースの名にふさわしいピッチングを見せている。記事ではさらに、デレク・ホランドが故障から復帰後の2試合で好投を見せ、昨季17勝を挙げた元広島のコルビー・ルイスも復帰間近であると言及。さらに、ダルビッシュがこのままハメルズと「ダブルエース」として活躍を続ければ、ポストシーズンでは躍進が期待できる。

「ダルビッシュ有は月曜日(29日)に6回2/3を投げ、マリナーズに勝った。彼はとても良かったように思える。ダルビッシュは9つの三振を奪った。復帰後の奪三振率は30.7%(計295打者と対戦して90奪三振)で、これはMLBで4番目に良い成績だ」

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