【U-18アジア選手権】インドネシア代表が0-35の大敗で得た収穫 高校時代の恩師・小枝監督の教え
小枝監督の教え「品格や立ち居振る舞いも(代表に)ふさわしいものを持つように」
小枝監督をはじめとするコーチ陣は、日本代表メンバーに「代表のチームの責任で(試合に勝つ)だけではなく、品格や立ち居振る舞いもふさわしいものを持つように」と言い聞かせているという。この日、明らかに格下のインドネシアを相手に手を抜かず、敵としてのリスペクトを持って真っ向から真剣勝負したことこそ、責任と品格の現れだったのかもしれない。
「日本と真剣勝負をして、これだけ大敗したことから、子供たち以上にインドネシアの国や野球連盟が学んでくれるといいんですけどね。彼らも絶対に悔しい思いをしている。国際大会には最高のチームを組んで臨まないと、どんな結果になるのか、どれだけ礼に欠くことなのか、感じないといけません。それを恩師は試合を通じて教えてくれたのだと思います」
小枝監督から野球を学び、インドネシアに渡って野球の普及活動に努める野中氏が、甲子園出場から36年後、再び野球を通じて恩師から今後につながる大切なアドバイスを授かった。野球がつなぐ縁は、又どこかで交わり、新たな形で発展し続けるのだろう。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count