【U-18アジア選手権】3戦連続完封勝利でセミファイナルRに臨む日本 決勝進出のカギは投手陣
納&鈴木が核となる攻撃陣も調子が上向き、5連勝で決勝へ望み
ベンチから選手に指示を送りながらも、客席に現れた偵察隊の姿に気付いていた小枝監督は「だったら、用意ドン!でぶつけてもいいかな、と思ってます」と、藤平と高橋の2人を“隠し球”として、中国、韓国との対戦で起用する可能性を示唆した。高橋に関しては、2戦目の台湾戦で3番手として登板する予定もあったが、2番手の堀瑞輝(広島新庄)が好投したためにキャンセル。指揮官は「(負けたら敗退で)途中で帰る大会ではないので、相手がどこというより、これから総力戦でいきます」と話しており、高橋の抑えやリリーフでの起用も十分あり得る。
また、台湾戦では4回1/3を無失点に抑えたが、甲子園から続く疲れなのか本調子ではなかった今井についても「どこかで調整させたい」と登板させる方針で、状態次第では、4日に行われる決勝もしくは3位決定戦で先発起用もありそうだ。
指揮官自ら「あまり期待していなかった」という打線だが、リードオフマンを任されている納大地(智辯学園)、3番・鈴木将平(静岡)が好調で、攻撃の核になっている。その2人に刺激されたのか、甲子園で3年連続本塁打した入江大生(作新学院)も3戦目のインドネシア戦でホームラン、主将の小池航貴(木更津総合)は同じく第3戦に初先発し、5安打6得点4打点と大爆発。こちらも調子を上げている。
大会前の準備期間は短かったが、試合を重ねるごとにチームとしてのまとまりを高めている日本代表。セミファイナルラウンドも連勝し、5戦連勝で決勝戦へコマを進めたい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count