【U-18アジア選手権】日本のアジア制覇を支えたもう1人のMVP “笑顔”の大魔神・堀瑞輝

物静かな素顔とマウンド上の強気、「スイッチの切り替えがうまくできた」

 強気が表れる形は人それぞれだが、堀の場合はマウンド上での絶えない笑顔が1つの形だ。アウトを取るとニッコリ微笑み、回を締めくくると、白い歯を覗かせたうれしそうな笑顔で捕手とアイコンタクト。「甲子園の時からずっと笑顔っていうのを頭に置いてやってきた」という左腕は、ここ一番の大舞台でも笑顔を絶やさなかった。

「こういう大きな舞台を経験させてもらって、自分の中で(気持ちの)スイッチの切り替えがうまくできた。そういうところでも、精神的にもすごく成長できたなって思います」と、残した結果以上に大きな収穫を得た。

 今後の進路については「より高いレベルでプレーしたいです」と話す。プロ志望届も提出する予定。甲子園の後に国際舞台を経験し、選手として人間として、この夏は一回りも二回りも大きくなった。

 笑顔を見せながら、面白いように打者を斬り続けた大魔神。「みんなで力を合わせて優勝できてうれしいです」。金メダルを首に掛けて見せたはみ出るような笑顔は、今大会最高の笑顔だった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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