12勝目・田中将大に地元ファンがスタンディングオベーションした理由
地元ファンの拍手に「注目されるのはいい仕事をしている証拠」
この現象について、田中自身は前向きに捉えているようだ。記事によれば、田中は通訳を介して「プロの野球選手として、注目されるのはいい仕事をしている証拠だから、いいことだと思う。(移籍後)1年目は“日本から来たこいつは誰だ?”とか“どんな投手なんだ?”という好奇心や興味が多かったと思う。でも、投手として、いいピッチングをしたいし、すれば注目を浴びる。そういう意味での注目は浴びたい」と話したという。
今季28試合目を投げ終え、12勝4敗。1年目に記録したメジャー自己最多13勝に、あと1勝と迫った。防御率3.11はメジャー3年目で自己ベスト。すでに投球回数は179回1/3に達しており、今季は先発投手が目標とする200イニングも達成できそうだ。勝ち星、防御率、WHIP(9回あたりの安打と四球の合計数)、勝率は、いずれもリーグ十指に入る。記事で指摘する通り「密かにア・リーグ先発投手の中では屈指の好シーズンを送っている」と言っても過言ではなさそうだ。
「今年の自分の投球について、そこまで満足しているわけではないが、今年は1年目より自分をよりコントロールできていると思う。そういう意味では、1年目より満足しているのかもしれない」と話したという田中。ヤンキースが大逆転プレーオフ進出を実現するには、安定感を増したエースの働きがカギになりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count