【高校野球】主将となって生まれた責任感 清宮幸太郎が取り組む新たな挑戦
涙の敗退から2ヵ月、主将に任命され、新チームで目指す2度目の甲子園
「この負けがいつか、自分にとって必要な負けだった、そう言えるような野球人生を、これから歩いていきたい」
そう言い残し、早稲田実業・清宮幸太郎の2度目の夏は幕を閉じた。西東京大会で優勝した八王子に準々決勝で敗れた。あれから約2ヵ月。来年3月に開幕するセンバツ甲子園に向けた戦いは、すでに各地域で始まっている。清宮の早実も同様。新チームでは主将となり、2度目の聖地を目指している。
本大会に出場するためのブロック予選は、2試合ともコールドで順当に勝ち進んだ。前のチームから出場している1年生4番の野村大樹とともにクリーンアップを組み、アベックアーチも放っている。甲子園に出られなかったため、新チームへの移行は早かった。チームとして体幹トレーニングを徹底的に行ってきた効果からか、2人がスイングし、痛烈なファウルを飛ばすたびに、観衆がどよめいた。多くのテレビカメラが見守る中、清宮は新チーム1号となる高校通算67本目の本塁打をバックスクリーンに軽々と運び、スケールの大きさを改めて証明した。