DeNAが失う「大きな柱」 三浦大輔、涙の引退会見全文「横浜に残ってよかった」
胸に刻まれている打たれた瞬間、18番を託したい選手は…
――25年間の現役生活を支えた指導者との出会い、言葉は?
三浦「野球だけでなく、人としても成長させてもらった。誰とはなかなか言えないが、プロに入った時の1年目のピッチングコーチ、小谷さんと知り合ったことが、プロ野球選手としての第一歩。この世界で生き残っていくためにはどうしたらいいか、教えてもらった」
――若い選手に伝えたいことは?
三浦「後悔はある。やるだけのことをやって、一人じゃないと思ってほしい。チームメート、ファンがいる。しっかり準備して、グラウンドに立つ責任、重さを忘れずにグラウンドに立ち続けてほしい」
――ファンに一言
三浦「自分もさみしい。まだ離れたくない、横浜のユニフォームを着て投げたい。いろんなことがありすぎて、ファンの前で投げられなくなるのがさみしい。ずっとユニフォームを着続けたい。一度は引退しなければいけない。僕もつらい。応援があったからここまでやってこれた。これからも応援してもらえたらと思う」
――ライバルのバッター、思い出に残っている打たれた瞬間は?
三浦「いっぱいいる。たくさんの打者と対戦することで成長した。打たれたこともいっぱいある。初勝利初完封できるかという時に金本さんに打たれたホームラン、開幕戦、名古屋でのサヨナラ満塁ホームラン。打たれたことは、いっぱい出てくる」
――18番はどういった選手に託したいか?
三浦「背番号の重みをわかってもらえる選手につけてもらいたい」
【了】
篠崎有理枝●文 text by Yurie Shinozaki