元同僚が明かすDeNA三浦の選手像 「野球に対して妥協することなかった」
“阪神キラー”の右腕の強力な武器、「フォークは待っていないと打てない」
三浦の投手としての特長と言えば、コントロールの良さ。剛速球があるわけではないが、丁寧な投球で打者を抑えていくスタイルで低迷期の横浜を支え、172勝を積み上げた。阪神時代などに敵としても対戦経験のある野口氏は、“阪神キラー”として知られた右腕の強力な武器についても振り返る。
「決して球は速くないけど、コントロールとキレで勝負するタイプ。阪神の選手は共通して『三浦大輔のフォークは待っていないと打てない』と言っていました。打てそうなところに投げてきて、そこからいい角度で落とす。真っ直ぐ待ちでは、フォークは打てない。
ただ、(三浦が)『フォークを狙っているな』と感じると、今度はカットボールみたいなスライダーを投げられたり。本当にバッターをよく観察して投げてくるいいピッチャーでした。総合力で打者を抑えていました」
野口氏は、三浦が今季2敗目を喫した9月16日の阪神戦(甲子園)を放送席から見ていた。4回1/3を6安打2失点と粘りながら、1点ビハインドの5回1死二、三塁で降板。三浦がマウンドから降りる際、2番手の砂田に語りかける姿を見て「直感」があったという。