日ハム、大谷の活躍で価値ある逆転勝利　M3で4年ぶりの歓喜へまた一歩前進

北海道移転後初めて観客動員200万人を突破、「ずっと目標にしてきた」

　そして延長11回、今度は福山から中越えに二塁打。「まずチャンスを作ること」。鋭い当たりは中堅・島内の頭上を越え、ガッツポーズをしながら二塁へスライディングした。

　相手のミスで試合は決まったが、本拠地の雰囲気が生んだ結果なのかもしれない。この日は4万1138人が札幌ドームに詰めかけ、北海道移転後初めて、観客動員200万人を突破した。「ずっと目標にしてきた」と大谷も“大台突破”に、お立ち台で満面の笑み。リーグ中盤以降、15連勝を記録するなど好調を続けると、独走していたソフトバンクを捉え、ついに逆転。その快進撃を後押ししたのは、まぎれもなく北海道の熱いファンによるものと言えるだろう。

　リーグ優勝へ大きく近づく勝利。早ければ2日後の27日、敵地での西武戦で4年ぶりのVが実現する。この日は打撃で貢献した男だが、中5日で先発投手としてマウンドに上がる可能性もある。残り4試合。「僕らは勝つだけ。一戦必勝。全員野球で頑張りたい」と締めくくると、満員の札幌ドームから大歓声を受けた。