楽天栗原、引退会見全文 「自分の思うような打撃ができなくなった」
古巣広島の25年ぶりVに「自分も嬉しかった」
――怪我との戦いを支えてきたものは?
「ファンの方の声援だったり、家族の応援だったり、そういうので勇気付けられ、最後まで前を向いて頑張ってくることができました。いろんな方に支えられてきたことに感謝したいです」
――後輩たちに。
「いい選手がたくさんいるので、強いイーグルスを作ってほしいなという気持ちでいます」
――日大山形の恩師・渋谷良弥監督には?
「電話で話しました。僕の方から『今シーズンで引退しようと思います』と伝え、監督の方から『お疲れ様』と言われました」
――山形県からは7年ぶりのプロ野球選手誕生だった。
「(プロに)入った時は現役が1人だったので、すごくメディアにも取り上げてもらって、県民の皆さんの期待も感じていました。なんとか1軍で活躍している姿を見せたいなと思っていたので、そういう姿を少しでも見せられたのは良かったです」
――最も悔しかったことは。
「悔いは本当にないですけど、唯一、挙げるとすれば、リーグ優勝の経験がないので。悔いがあるとすればそこなんですけど。怪我をして手術を3回しましたが、それについては、一生懸命、練習やゲームをしての怪我なので全く、それで後悔はしていないです」
――今シーズン、広島が優勝した。栗原選手自身も引退。どんな2016年だったか?
「カープが25年ぶりの優勝をして、その中にいられなかったのは残念でしたけど、カープファンの方々が待ち望んでいたことなので自分もうれしかったです。自分はイーグルスに入って、なんとかチームの力になりたいと思ってきた1年でした。それが1軍に上がることができなくて残念だったんですけど、イーグルスの皆さんにはよくしていただいて、自分の中でいい経験になり、良かったと思います」
【了】
高橋昌江●文 text by Masae Takahashi