広島は盤石、DeNAは「巨人を食うかも」…どうなる? セ・リーグCS
広島に死角があるとすれば…
「先発投手陣は、ジョンソン、野村、黒田の3人が盤石。ジョンソンは巨人戦で相性がいい(今季4試合に投げて防御率1.20)ですしね。抑えの中崎は(腰痛で)黄信号と言われていますけど、ジャクソンや今村も代わりができます。そうなれば、ヘーゲンズをブルペンに戻すことも出来るでしょうし、先発には福井や岡田もいます。
打線は不動。新井とエルドレッドと松山の兼ね合いだけですね。ただ、その3人のうち2人が出てきても、誰でも活躍しますからね。そこは今まで通り思った通りにやれば何の問題もない。あとは、外国人をどうするか。例えば、ルナを最初は外していても、ヘーゲンスを投げた後に抹消すれば、登録できます。3戦目までにルナを使っておいて、ヘーゲンスが投げる時に抹消するという手もあります。そうなったら、ヘーゲンスを抹消した後に、デラバーを入れることも出来る」
助っ人も含めて、戦力は盤石。不安があるとすれば、DeNAが上がってきた場合か。野村が今季3試合で防御率7.41と打ち込まれており、DeNA先発・今永には5試合で防御率1.65と抑え込まれている。ジョンソンも4試合の対戦で防御率3.00。決して悪い数字ではないが、抜群の安定感を誇る左腕にとっては、相性がいいとは言えない相手だ。野口氏も、広島は巨人と戦いたいはずだと指摘する。
「今永を打てないし、野村はやられてしまう。広島としては巨人の方が組みやすいでしょうね。あとは、DeNA戦で先発投手がやられた時は早めに代えると思いますけど、そこで踏ん張れるピッチャーが出てこられるか。試合を作り直して、カープが得意とする逆転につなげるため、シーズン中のような展開に持っていけるか。それを誰が担うのか。九里なのか、大瀬良なのか、岡田なのか。そうならないのが一番いいですけど、相性を見ると、DeNA戦では可能性があります。広島に死角があるとすればそこでしょうね」
いずれにせよ、広島が有利であることに変わりはないというのが、野口氏の見立て。ただ、巨人には経験があり、DeNAには勢いがある。どんな結果が待っているのだろうか。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count