1位だけがドラフトの醍醐味じゃない 今季2位指名以下で輝き放った選手たち
他球団の脅威となる可能性秘める阪神ドラ5・青柳
日本ハムのドラフト2位左腕・加藤貴之投手は30試合に登板し、7勝3敗。防御率は3.45を記録した。7月下旬からローテ入りし、4連勝を挙げるなどリーグVに貢献。ロッテのドラフト2位の右腕・関谷亮太もローテに入って16試合に先発し、5勝6敗。5月21日の初登板では日大三の同級生・吉田裕太捕手とバッテリーを組んだ。ロッテの将来を担える右腕の飛躍に期待したい。
巨人の新人ではドラフト5位の山本泰寛内野手が27試合に出場し、打率.256。2軍では主に1番で出場したイケメンルーキーはCS第1ステージでは2試合「2番・二塁」で出場した。まだ荒削りではあるが、思い切りのいい打撃は期待大。ヤクルトではドラフト5位の山崎晃大朗外野手がチームの新人野手では最も多い7試合に出場し、打率.167。12日に発表になったU23の日本代表メンバーに選出されたが、同じく代表にも選ばれたドラフト2位の高卒新人・廣岡大志内野手の存在も見逃せない。DeNAの三浦大輔投手の引退試合で本塁打を放つなど、2試合7打数3安打3打点、1本塁打 打率.429。山田2世として将来性のある打者だ。
中日では支配下ドラフト6人中、5人が1軍に出場。なかでも4位指名の福敬登投手が開幕1軍入りを果たし、27試合に登板し1勝2敗。ロングリリーフもできる中継ぎとして5月7日の巨人戦で初勝利も果たした。阪神はドラ1の高山に続いて出場したのはドラ6・板山祐太郎外野手の40試合だが、サイド右腕の同5位・青柳晃洋投手が来季のローテ入りを果たせば、他球団の脅威となりそうだ。今季は13試合で4勝5敗、防御率3.29。7月7日の巨人戦では7回無失点、1安打の力投。タイミングを外す見事な投球は来年も見られるか。