1位だけがドラフトの醍醐味じゃない 今季2位指名以下で輝き放った選手たち
広島で62試合に出場したドラ5西川、有望株揃うオリックス
広島ではドラフト5位の西川龍馬内野手が62試合に出場し、3月27日のDeNA戦でプロ初安打となる三塁打を放つなど、少ない打席ながら打率.294をマーク。背番号63はかつて丸や田中が付けていた出世番号だ。次世代の内野手として期待は大きい。
西武の呉念庭内野手はドラフト7位ながらチーム新人トップの43試合に出場。高校入学と同時に台湾から日本へ野球留学の形で来日。「先輩」たちは高校卒業後にそのままプロ入りを果たしたが、呉は第一工業大へ進学し、大卒野手としてのプロ入りとなった。8月9日に1軍に再昇格すると、3試合連続で勝利打点をマークするなど存在感を発揮。固定しきれなかったショートのレギュラー獲得へ期待がかかる。
オリックスも来季以降、楽しみな選手が揃う。一番出場が多かったのはドラフト3位の大城滉二内野手。64試合に出場し、打率.224を挙げた。その他にもケガしてしまったがそれぞれ1試合に登板した近藤大亮投手、U23代表メンバーに入った青山大紀投手も近い将来のローテ候補。打率.290、10本塁打、34打点をマークしたドラフト1位・吉田正尚外野手の活躍が際立ったが、2位以下の指名選手でも楽しみな存在は多い。
12球団で唯一ソフトバンクだけが新人選手の1軍出場がなかったが、昨季は育成指名を除く6人全員が高卒選手となっており、来季以降の登場を待ちたい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count