大谷翔平、日本記録165キロ樹立も「特に変わらない」「クオリティ低い」
守護神起用に応え圧巻投球、「みんなで逆転して勝った」
日本ハムの大谷翔平投手が16日、ソフトバンクとのCSファイナルステージ第5戦(札幌ドーム)で7-4と3点リードの9回に自身初めて指名打者を解除してマウンドに上がり、圧巻の3人斬りを見せた。自身が持つ日本最速を更新する165キロを記録し、プロ初セーブをマーク。チームの4年ぶり日本シリーズ進出に貢献し、「とりあえず勝ってホッとしています。すごいうれしいですし、みんなで逆転して勝った」と安堵の表情を浮かべた。
この日は「3番・指名打者」でスタメン出場。最初の2打席で凡退したが、1点リードで迎えた5回1死走者なしの第3打席で二塁内野安打で出塁し、追加点につなげた。そして3点リードの9回、5番手としてマウンドへ。打者3人に対して15球を投じ、ストレート8球は全て160キロ超え。そのうち、3球で日本記録となる165キロを記録し、151キロのフォークも披露した。松田、吉村を連続で空振り三振に斬ると、最後は本多を遊ゴロに打ち取り、プロ入り初となるセーブを挙げた。
試合後、指名打者を解除しての登板について「あると思っていた。言われた時も『いきます』の一言だけでした。ビックリしたことはなかった」と振り返り、「しっかり抑えられて良かったです」と充実の表情。一方、自身の持つ日本最速164キロを更新したことについて「(165キロの感覚は)特に変わらなかった。投球のクオリティも低いですし、まだまだ自分で納得出来る部分が少ない。もっと良くなる球が多いと思う」と満足しなかった。