阪神ドラ2小野、連投も10K完投で全国舞台へ 同い年大谷に「追いつきたい」
2日連続の先発で好投、富士大を明治神宮大会出場へ導く
明治神宮野球大会の出場をかけた第8回東北地区大学野球代表決定戦の決勝が23日、宮城・仙台市民球場で行われた。富士大が仙台大を7-1で下し、2年ぶり3度目の明治神宮野球大会(11月11日?・神宮球場)出場を決めた。阪神からドラフト2位指名を受けた富士大・小野泰己投手(4年)が4安打10奪三振完投で全国の舞台へと導いた。
最後の打者を併殺に打ち取ると、赤いタテジマの背番号18が両腕を突き上げた。次から次へと駆け寄る仲間を受け止め、「優勝できて嬉しい」と笑顔が弾けた。打たれた安打はわずか4本。3回以降、二塁を踏まれたのは1度だけ。10奪三振には「え!? マジですか。いつもは打たせて取る感じなので」と目を丸くした。
前日の準決勝も先発し、7イニングで106球を投じた。豊田圭史監督は「正式には今朝、決めたが、昨日の時点でほぼ決めていた。神宮大会まで2週間以上空くし、決勝なので。今のベストで戦おうと思った」と小野を先発に抜擢。連投となったが、「疲れもなく、いつも通り投げられた。体にハリがある方が、力が出ていい投球ができる」と小野。自らも課題に挙げる立ち上がり、初回に1点を失ったが、「投げて行くと感覚がよくなって真っ直ぐが走る」と、その後は尻上がりに調子を上げてホームは踏ませなかった。