阪神ドラ2小野、連投も10K完投で全国舞台へ 同い年大谷に「追いつきたい」
「自分もいつか日本シリーズで投げたい」
豊田監督も「連投の方が、感覚がいいピッチャー。ある程度、体に張りがあった方がいい」と話し、「このプレッシャーがかかる試合で1点しか取られていない。ゲームを作る上で素晴らしいピッチングだった」と褒めた。
前夜は日本シリーズ第1戦を見ながら入念にストレッチをした。日本ハムの先発は同い年の大谷翔平。「自分もいつか(日本シリーズで)投げたい気持ちがあるので刺激になります。追いつきたい」。テレビ画面の奥に自らの姿を重ね合わせ、気持ちを高ぶらせた。
学生野球最後の大会で目指すはもちろん、日本一だ。連投でチームを神宮の舞台に導いたが、小野は「課題はたくさんある。納得いく投球はできなかった。変化球でもっとカウントを取れれば楽なピッチングができた」と反省も忘れなかった。さらに精度を上げて、晩秋の神宮に乗り込む。
【了】
高橋昌江●文 text by Masae Takahashi