ボート事故死の右腕フェルナンデスから「強いアルコール臭」 地元紙報じる
州検事発行の令状で明らかに、「船は“無謀”なほどの猛スピードで操縦されていた」
ボート事故で急死したマーリンズのホセ・フェルナンデス投手の遺体から、強いアルコール臭が検出されていたと地元紙「マイアミ・ヘラルド」が報じている。
フェルナンデスはイチロー外野手も所属するマーリンズのエースで、メジャー屈指の右腕として活躍していた。しかし、シーズン中の今年9月25日未明にボート事故で死去。同日のマーリンズの試合は中止となり、翌26日の試合では追悼セレモニーが行われるなど、マイアミだけでなく全米が深い悲しみに包まれた。同選手の背番号「16」は永久欠番になることも決まっている。
なぜボートが猛スピードで岩礁に激突したのか、原因についてはこれまで明らかにされていないが、同紙は「マイアミ・ヘラルドが入手した捜査令状によると、先月ボート事故で亡くなったマイアミ・マーリンズのホセ・フェルナンデス投手と2人の連れ添いから強いアルコールの臭いが検出された」と伝えている。一方で、「毒物検査は完了したが、捜査当局からは発表されていない」という。
記事では、「州検事が発行した令状によると、アルコールにより船は”無謀”なほどの猛スピードで操縦されていたという」とも紹介。フェルナンデス本人がボートを運転していたかは明らかになっていないことにも言及している。死体を解剖した検視官は「死体はすべて強いアルコールの臭気を発していた」と話していたといい、「当局の広報官は当初、アルコールにより引き起こされた事件だという証拠はないと述べた」としている。