名将が導いたカブス108年ぶり世界一 「今夜起きたことに“呪い”は関係ない」
MVPゾブリストは2年連続チャンピオン、「言葉にできない気持ち」
そして、両チームの意地がぶつかり合う一進一退の攻防で決勝打を放ったのは、今季からフリーエージェントで加入したゾブリストだった。MVPに輝いたゾブリストとマドンはレイズでともに戦った旧知の仲。「彼ほどプロフェッショナルな選手はいない。どんな状況でも質の高い打撃をしてくれる。複数のポジションを守れるし、どのチームにも一人欲しいと思える選手だ」と頼もしそうだった。
カブスが本拠を置くイリノイ州出身の35歳。昨季はロイヤルズの一員として王者に輝き、2年連続チャンピオンリングを手にすることになった。さらに、カブスの選手としては1955年にタイトルが制定されてから初のワールドシリーズMVPにも輝き、「信じられない。言葉にできない気持ちだ。自分たちがベストだと信じて一年間戦ってきた」。誇らしげにMVPトロフィーを高く掲げた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count