参加にも低くないハードル 松坂が参加希望のプエルトリコウインターLとは
日本選手は「助っ人」の位置づけ、リーグのレベルも「高い」
中南米のウィンターリーグ事情を知る球界関係者によると「リーグのレベルは高く、真剣に戦っている。マイナーリーグの選手にとっては金稼ぎの場にもなる」という。ドミニカ共和国でのウィンターリーグよりは若干レベルは落ちるが、それでもリーグのレベルは高く、しかも、どのチームも優勝を狙っている真剣勝負の場である。
そのリーグにあって、日本人選手は「助っ人」の位置づけ。戦力と認められなければ、出場機会は減少していくし、早々に放出、帰国させられることもあるのだという。
ウィンターリーグの世界も決して甘くない。WBC2大会連続MVPなど輝かしい実績を誇る一方で、現在36歳、過去2年で1軍登板わずか1試合に終わっている松坂。まず、所属チームが見つかるのかどうか。外国人枠は限られており、もともとメジャー球団所属の選手以外が入り込むのは難しい傾向もある。特に今年は来春のWBCに向け、メジャーリーガーが調整のために出場することを見越し、早い段階から若手をプレーさせているため、例年以上に参加が困難な状況となっている。
ウィンターリーグ参戦を復活への足がかりとして欲しいが、果たして――。右腕の行く末に注目だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count