岐路に直面する選手たち、それぞれの決断 過去5年のFA宣言に見る明暗

12年度は藤川、田中賢、中島が海外FA権を行使

【2012年】※国内、海外FAを含む
平野恵一内野手(阪神)→オリックス
寺原隼人投手(オリックス)→ソフトバンク
藤川球児投手(阪神)→カブス
田中賢介内野手(日本ハム)→ジャイアンツ
中島裕之内野手(西武)→アスレチックス
日高剛捕手(オリックス)→阪神

 この年は平野恵一がFA権を行使して阪神から古巣オリックスに6年ぶりに復帰。しかし負傷に苦しんで復帰1年目は56試合の出場にとどまった。チームが優勝争いを繰り広げた翌14年は120試合に出場したが、15年は29試合の出場に終わり、この年で現役を退いた。当時オリックスの寺原隼人も同じく国内FA権を行使して古巣ソフトバンクに復帰。負傷もあって最初の2年は計5勝にとどまったが、15年は先発、中継ぎで貢献し、8勝3敗2ホールド、防御率3.44の成績を収めた。

 藤川球児、田中賢介、中島裕之の3選手は海外FA権を行使してメジャー移籍を決断。藤川はカブス、レンジャーズの2球団に所属したが、トミー・ジョン手術を受けるなどし、2年半で29登板にとどまった。メジャー通算1勝1敗1ホールド2セーブ、防御率5.74で帰国。阪神に復帰した今季は5勝6敗14ホールド3セーブ、防御率4.60だった。

 田中賢はジャイアンツのマイナー契約を結び、シーズン途中でメジャー昇格を果たしたが15試合の出場にとどまった。その後、レンジャーズとのマイナー契約を経て15年に日本ハムに復帰。今季は143試合に出場し、日本一達成に貢献した。中島はアスレチックスに入団したものの2年間でメジャー出場を果たせず、15年にオリックスに移籍。今季は96試合の出場で打率.290、8本塁打、47打点だった。

 また日高剛はFA権を行使してオリックスから阪神へ移籍。移籍1年目は44試合に出場したが、14年は出番が減少し、その年で引退を決断した。

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