【社会人野球日本選手権】ヤマハが初優勝 巨人ドラ4池田が8回途中1失点10K「最高の思い出になった」
1958年の創部から初優勝、池田は「プロに行っても任された役割を全力で全う」
社会人野球日本選手権の決勝が8日、京セラドームで行われ、ヤマハが3-2で日本通運を破った。巨人からドラフト4位で指名された左腕・池田駿投手が先発し、7回2/3を投げて8安打1失点10奪三振3四死球と好投。1958年の創部から59年目で初優勝となった。試合後、涙を流した池田は「最後の試合なので何が何でも勝ちたかった」と話した。
池田は初回、2死から二塁打を浴びるも、後続を断った。2回は3者凡退、3回は1安打を許すも無失点。4、5、6回もヒットや四死球で走者を出しながら、先制点を与えなかった。
すると、打線は6回に相手の失策で待望の先制点を奪取。さらに、2死一、二塁で河野が左中間を破るツーベースを放ち、2点を追加。3-0とした。
直後の7回、池田は1死から連打を許すと、2死としてから四球で満塁のピンチを背負う。ここで二塁へのタイムリー内野安打を浴び、1点を返された。しかし、続く打者は三ゴロに仕留め、リードを守った。
8回は先頭打者を空振り三振に仕留め、2桁となる10奪三振に到達。しかし、その後2安打を許し、2死一、二塁となったところで降板となった。ヤマハは2番手の九谷が続く打者に四球を与え満塁とするも、後続を打ち取った。
ヤマハは9回もリードを守り、悲願の初優勝。巨人ドラ4の池田が勝利投手となった。
試合後のインタビューで、池田は「チーム的にも今年最後の公式戦ですが、僕個人にとってもヤマハで最後の試合だったので、何が何でも勝ちたいと思っていました」と振り返った。さらに「試合を作れたのはよかったところなんですけど、エースとしては完封しなければいけない。今後につなげていきたい」として、「来年からプロ野球に行かせていただく。最初は役割もわからないのですが、任された役割を全力で全うしていきたいと思います。(初優勝は)チームとしてもものすごく自信になると思いますし、僕個人としても最後の試合で優勝できて最高の思い出になりました」と喜びを爆発させた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count