【明治神宮大会】東西スラッガーそろい踏み 早実・清宮が弾丸先制弾 履正社・安田が3ラン

清宮は2打席目でタイムリー、野村らも続き再び勝ち越し

 明治神宮大会の高校の部・決勝、東京地区代表の早稲田実VS近畿地区の履正社(大阪)が15日、神宮球場で行われた。1回裏、早実の主砲・清宮幸太郎内野手が先制ソロを右中間スタンドへ運べば、1-1の3回表には履正社の主砲・安田尚憲三塁手が清宮の頭上にボールを飛ばし、豪快に3ランを右翼席へ。互いを意識し合う注目の東西スラッガーが競演した。

 秋の全国王者を決める強豪対決。まずは東のスラッガーが見せた。0-0の初回2死。「3番・一塁」でスタメン出場した清宮が相手左腕の松井百代から外角低めの直球をとらえた。低い角度ながらスタンドに運ぶ本塁打。今年最後の公式戦で高校通算76本目のアーチ。東京大会の決勝では日大三の左腕・櫻井に5打席連続三振を喫するなど終盤は不振だったが、しっかりと修正してきた。

 西の大砲のハートにも火がついた。同じ左の強打者として負けるわけにはいかない。履正社は2回表に同点に追いつくと、3回表に早実先発の中川広渡を攻め1死一、三塁とすると、3番・三塁の安田が高めのストレートに対して上からしっかりとボールをたたきつけた。安田の打球に清宮も思わず笑みを浮かべていた。

 履正社が3点を勝ち越したが、早実もすぐに反撃する。3回裏、早実はヒットと相手のエラーで無死一、三塁のチャンスを作ると、清宮が2度目の打席へ。初球をライト前に痛烈なライナーで運び、2点差とした。さらに、4番の野村大樹が左中間へタイムリーツーベース。一塁走者の清宮も激走を見せて生還し、あっという間に同点に追いついた。さらに、小西優喜外野手のタイムリーも飛び出し、勝ち越した。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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