履正社が神宮大会初優勝、11得点の猛打で早実下す 清宮は2安打1本塁打も準V
主砲・安田が右越え3ラン&4回に一挙7得点、清宮は右中間へ先制ソロも…
秋の全国王者を決める第47回明治神宮大会の高校の部決勝が15日に神宮球場で行われ、近畿地区代表の履正社(大阪)が東京地区代表の早稲田実を11ー6の乱打戦で制して、初優勝した。優勝チームが出たエリアからは来春の選抜枠が1つ多く与えられるため、近畿からは7校が甲子園に出場する。
先制したのは早稲田実だった。1回に3番の主将・清宮幸太郎内野手のソロで先制。履正社先発の松井百代から、外角低めの直球をライトスタンドへ運び、高校通算76本塁打とした。しかし、履正社は2回に2死三塁から捕手の片山悠の左前適時打で同点。3回には主砲の安田尚憲内野手の右越え3ランで勝ち越した。だが、その裏、早実も清宮、4番・野村大樹内野手、6番・小西優喜外野手のタイムリーで一挙、5得点で逆転した。
打ち合いは止まらない。履正社は2点を追う4回表、満塁から1年生ショートの西山虎太郎が2点タイムリーで同点。安田のこの日4打点目となる犠飛で勝ち越した。その後、片山の3ランも飛び出し、この回7得点のビッグイニング。11-6と突き放した。
その後、両チームは小刻みな投手継投で試合は落ち着きを取り戻した。清宮は第3打席は四球、第4打席は死球、第5打席は捕飛。履正社はそのまま11-6で勝利した。
履正社はヤクルトにドラフト1位指名を受け、この日も試合を応援していた寺島成輝投手らが主力だった前チームで国体を優勝。新チームになったが、秋の大会”2連覇”。チームの移行がどのチームよりも遅かったが、岡田龍生監督は強いチームを作りあげてきた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count