レッドソックスの使いすぎが田澤純一の価値を落とした? 地元紙が疑問提起
同時期に最も働いた中継ぎ、カージナルスのローゼンサルも怪我
ピッチャーの肩は消耗品、という考え方が“野球界の常識”となって久しいが、その過程で投球回数や勤続疲労に対する深い注意が払われるようになった。一方で、先発投手なら年間200イニング以上、救援投手なら年間60イニング以上投げられる“耐久性”のある投手は重宝される傾向も。特に、救援の場合、チーム事情により“耐久性”のある投手に頼り切りになり、実際に試合で投げずにブルペンで肩を作った場合も含めれば、3連投以上を繰り返すケースも少なくない。
そんな大車輪の働きをした投手の1人が、今オフに8年を過ごしたレッドソックスからフリーエージェント(FA)となった田澤純一だ。ボストンの地元紙「ボストン・ヘラルド」電子版では、「使いすぎが田澤の価値を落とした?」との見出しで疑問を提起している。
レッドソックスが世界一に輝いた2013年に、守護神だった上原浩治につなぐセットアッパーとして活躍。この年はレギュラーシーズンとプレーオフを合わせて84試合、75回2/3を投げた。記事によれば、2013-15年の3シーズン(プレーオフも含む)で、田澤は合計197回1/3を投げ、これはリリーバーとしてはメジャーで19番目に多い投球回数だったという。