「全員野球」日本ハムからMVP&新人王 大谷翔平は球界の常識覆す活躍
インパクトを残した楽天・茂木
2016年度のパ・リーグ新人王、MVPには、どちらも日本ハムの選手が選出された。比較的若手の選手が多いチームながら、「全員野球」で個々の力を発揮し、日本一まで駆け上がったことが評価されたのだろう。また、日本ハムの選手が新人王に輝くのは、昨年の有原投手に続いて2年連続である。
パ・リーグの新人王争いは最終的に高梨に軍配が上がったが、楽天の茂木栄五郎選手も今年の新人野手としては突出した活躍を見せた。守備の要である遊撃手として117試合に出場し、打率はチームトップの.278。特に、プロ野球史上24年ぶりとなる年間2本のランニングホームランはインパクト大であった。15票という僅差で新人王は逃したが、来季からの活躍が確信できる選手であることは間違いない。
新人王は、一生に一度しか手にすることのできない賞だ。並々ならぬ思いで、その獲得にかける新人選手も少なくはないが、プロ入り後、数年悩み続けてようやく花開く選手も、ルーキー年から華々しくブレイクする選手も、それぞれ異なる魅力を持ち野球ファンを惹きつけてやまない。MVPに選出される選手も毎年1人だけだが、チームの勝利には多くの選手が関わる。タイトルを獲得した選手も、惜しくも逃した選手も、今後のモチベーションとして、来季もまた熱い戦いを繰り広げてほしい。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
【了】
「パ・リーグ インサイト」編集部●文