3度ドラフト指名漏れも追い求める夢「冷やかし」にも動じない24歳の成長

指名漏れで坊主頭にしたことも、プロ入り実現した兄を「超えたい」

「ドラフトが近づくにつれて、周りを意識しすぎて結果を残せませんでした。プレッシャーに勝つことができなかった。ドラフト当日は監督室で、理事長、監督とテレビを見ていましたが、指名はなく『すみませんでした』と謝りました。

 残念でしたけど、幸い社会人のチームから声をかけてもらっていたので、強くてレベルの高いところにあるチームで、一から鍛え直そうと思いました。大学での最後の大会も控えていたので、坊主にして気合を入れ直しました」

 大谷の兄、龍次さんは07年にロッテからドラフト育成5位指名を受けた。しかし、1軍での出場機会はなく、わずか2年で自由契約になっている。プロで苦労した兄の姿を見ても、自身のプロへの思いは変わらない。

「兄を超えたいと思っています。兄がプロに入ったことで、プロの世界を近く感じました」

 社会人2年目で迎えた今年のドラフトは手応えがなかったと大谷は話す。

「プロからの調査書も来なかったので『今年はないだろうな』と思っていました。来年が一番大事。そこで行けなければもっと厳しくなると思います」

 なぜプロ入りを逃したのか――。自身の中では、「守備の安定性」が足りなかったと感じている。

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