イチロー2000年以降“最も印象に残るFA10傑”に 「瞬く間に違い生み出す」
強烈な印象残した“伝説のレーザービーム”、「完璧な捕殺で球界に自己紹介」
記事ではイチローの1年目の主な成績とタイトルだけでなく、“伝説のレーザービーム”も回顧。「彼は外野からの完璧な捕殺で球界に自己紹介を果たした。三塁でテレンス・ロングを刺し、呆然とさせた」と当時の衝撃を伝えた。イチローはその年の4月11日のアスレチックス戦でライト前への打球を捕球すると、三塁へノーバウンドでストライク送球。その際、「何てことだ! イチローのレーザービームストライク!」との名実況が飛び出した動画も、記事では改めて紹介している。
また、その初年度の輝きを上回るシーズンも併記。「感銘的なことに、イチローの04年の成績はより派手だ。打率.372、出塁率.414、長打率.455は彼のレガシーに加わり、巨額年俸での契約延長をもたらした。01年のシアトルのラインアップに加わってすぐに残したインパクトと議論するのは難しい」と評している。
そのほかのFA「10傑」にも名選手の名前が並んだ。イチロー以外の9選手には、マニー・ラミレス(00年レッドソックス、8年総額1億6000万ドル=約180億円)、マイク・ムッシーナ(00年ヤンキース、6年総額8850万ドル=約100億円)、ジャーメイン・ダイ(05年ホワイトソックス、2年総額1050万ドル=約12億円)、エイドリアン・ベルトレ(11年レンジャーズ、6年総額9600万ドル=約108億円)、ヨエニス・セスペデス(12年アスレチックス、4年総額3600万ドル=約40億円)、カーティス・グランダーソン(13年メッツ、4年総額6000万ドル=約68億円)、ロビンソン・カノ(13年マリナーズ、10年総額2億4000万ドル=約271億円)、ジョン・レスター(14年カブス、6年総額1億5500万ドル=約175億円)、マックス・シャーザー(15年ナショナルズ、7年総額2億1000万ドル=約273億円)が挙げられている。
中には衝撃的な大型契約も含まれており、現在、独立リーグの四国アイランドリーグ加入の可能性も浮上しているラミレスについては「(レッドソックスの)新時代の水先案内人」、「2000年代の最もインパクトを残したフリーエージェント契約の一つ」と評している。
数々の名手にまじり、その功績を称えられているイチロー。ヤンキース、マーリンズと渡り歩く中で今季は史上30人目の3000安打も達成した。50歳まで現役を見据えるベテラン外野手は今後どのようなプレーで魅了してくれるのか。来季の活躍も期待される。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count