上原浩治は連続世界一への“切り札” 米メディア「カブスを一層恐ろしいものに」
ブルペンに深みをもたらす上原、「彼はリアルウェポン(真の武器)になりうる」
また、CBSスポーツの記事では「取引が完了したとして、カブスはリスクの高いイニングでウエハラに頼る必要がない。デービス、エドワーズ、ロンドン、ストロープが再びそこを担うことになる。それが一番だ。キャリアの現時点において、ウエハラはかつてのように支配的ではないし、時にホームランを打たれる傾向がある」と指摘。一方で「ブルペンに深みがありすぎることはないので、もちろんウエハラのようなベテランの加入はカブスを一層恐ろしいものにする。彼は中盤でのリアルウェポン(真の武器)になりうる」として、大きな補強だと評価している。
上原はレッドソックス在籍4年目の今季、50試合登板で2勝3敗7セーブ18ホールド。2009年の渡米後、防御率3.45はリリーフ転向後はワーストの数字だった。8月には右胸筋を痛めて故障者リスト(DL)入りも経験。しかし、9月7日のパドレス戦で復帰してからは11試合連続無失点と快投を続け、地区優勝に大きく貢献した。
これまでオリオールズ、レンジャーズ、レッドソックスと渡り歩いてきたため、ナ・リーグの球団に所属するのは初。過去、ナ・リーグ球団と対戦する交流戦では42試合登板で2勝1敗13セーブ、防御率1.82という好成績を残している。
CSNシカゴによると、カブスの強化責任者セオ・エプスタイン氏は今オフ、「ブルペンに深みをつけたい」として、「真に才能あふれる、深みのあるブルペンを作ろうとしている。均衡した試合で多くの異なる選択肢をもてるような」と話していたという。「彼らを2日に1度使い、時折連続で使うこともできる。そうすれば彼らをシーズン終盤でもフレッシュに保ち、10月にも強いままでいさせられる」。10月のポストシーズンを見据えており、上原は2年連続世界一を目指すための“切り札”と言えそうだ。
42歳の右腕は来季、現在メジャーNO1の強豪球団で存在感を見せることになりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count