大谷翔平が来オフにMLB行きを決断したらどうなる? 米メディアが解説
「MLBに楯突く球団はどこにもいない」
「国際選手の契約のため、自動的にマイナー契約となり、FAとなるまでに6年間は球団に縛られる典型的なものになるだろう。球団が彼をリリースする口約束なども結べない。記されたルールは隙がなく、たとえ彼がどんなにいい選手でも、オオタニと契約しようとしてMLBに楯突く球団はどこにもいない」
日本人選手がFAやポスティングでメジャー移籍する際に組み込まれる「契約満了でFAになる」というような“特別条項”は盛り込めないという。1年目はメジャーでプレーしても最低保証額の54万5000ドル(約6200万円)しか手に出来ず、6年間プレーするまでFAにはなれない。つまり、ポスティングでつかめるような大型契約も望めない。
ただ、もし大谷が日本でプレーを続け、25歳以上になってからポスティングシステム(入札制度)で渡米することを決断すれば、その段階でFA選手と同じような破格の大型契約を結ぶことが出来る。この差はあまりにも大きい。
来季年俸は2億7000万円で契約更改を行った大谷。来オフにメジャー移籍となれば、契約金は最大で上記の額を手にできるが、年俸はまさかの「2億円マイナス」からスタートを切ることになる。
ウインター・ミーティングに来ていたら大物代理人のスコット・ボラス氏は、「とても難しい状況だ。世界最高峰のアスリートが我々の世界にやってくるということに対して、境界線がひかれている。世界最高峰の選手たちがこの地でプレーすることを許してはいない」と“足かせ”のような制度に憤りを見せた。今後、何らかの変化が出てくる可能性もあるのだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count