オリ戦力外の“いぶし銀”32歳が引退決断、胸中吐露「心は決まっていた」

西武、オリックスでプレーした“ユーティリティープレーヤー”原拓也が引退決意

 西武、オリックスで活躍した原拓也内野手(32)が現役引退を決断した。今オフにオリックスから戦力外通告を受け、12球団トライアウトに参加したが、獲得球団はなくユニホームを脱ぐことになった。通算673試合に出場、打率.223、6本塁打、76打点。西武時代の2011年には球団新記録の51犠打をマークした。内野なら捕手以外全てのポジションを守るユーティリティープレーヤーが10年間の現役生活に別れを告げた。

 引退を決めた原に未練はなかった。

「チームに必要とされなくなったらユニホームを脱がないといけない。球団から呼ばれた時にはある程度、心は決まっていたので。厳しいポジションで今までやれた。今まで出会った首脳陣、チームメートに感謝しています」

 ここまでのプロ野球人生は決して平坦な道のりではなかった。守備固め、代打、代走――。いわゆる“便利屋”だ。だが、1年1年に勝負をかけてきた自負がある。

「周りからは結構、ユーティリティーと言われますが、自分の中では毎年レギュラーを獲る一心でした。そこで満足するようなプロ野球選手は誰一人としていないと思います」

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