オリ戦力外の“いぶし銀”32歳が引退決断、胸中吐露「心は決まっていた」

一番の思い出、今後の夢は?

 一番思い出に残っているのはオリックス時代の2014年の10・2決戦。ゲーム差0で優勝争いを繰り広げていたソフトバンク戦(ヤフオクドーム)。1点ビハインドの7回。2死二塁の場面で代打で登場すると一、二塁間を破る同点タイムリーを放ったが、結果的には延長サヨナラ負けで優勝は逃した。

「この年はチームのムードも凄いよかった。周りは誰も優勝争いするなんて思ってなかったでしょ? そんな中で全員が一つになってソフトバンクをあと一歩まで追いつめた。本当はあそこで優勝していれば、またチームも変わっていたけど、それはいい思い出です」

 今後のビジョンはまだはっきりとしていないが、将来的な目標は福祉関係の職につくことだという。

「僕は子供が好きなので。保育園、幼稚園の今の現状はどうなのかなと。野球以外にも色々なことを学んでこれからの人生を考えたい」

 地元・神奈川に戻り経営コンサルを学びながら、大きな夢の実現に向け歩み出すつもりだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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