「アーティスト」田中将大の流出阻止へ ヤ軍は“10年”契約に延長すべき!?

同じオプトアウトの権利を保持していたサバシアは11年に契約延長

 ただ、田中は今季終了後に3年残る契約を破棄して、FAになる権利を保持している。来季以降は19年まで1年2200万ドル(約25億3000万円)、20年のみ2300万ドル(約26億4500万円)の契約を結んでいるが、今季同様の成績を残してFAになれば、年平均3000万ドル(約34億6000万円)程度の条件のいい契約を手にすることは確実だ。「今オフシーズン、ヤンキースは田中との契約延長について考えなければいけない。オプトアウトが実行される前に」。アクシサ記者はこう訴える。

 記事では、田中と同じようにヤンキースと7年契約を結びながら、3シーズン終了時点でオプトアウトの権利を持っていたサバシアと比較。かつてのエース左腕は2011年シーズン終了後にFAとなることも可能だったが、さらに契約を2年(1年はオプション)付け加える形で延長し、残留した。

 まず、来シーズン終了後の田中(28歳)と当時のサバシア(31歳)は3歳違うため、「年齢の差は大きい」と指摘。さらに、巨漢のサバシアに加えて田中は怪我の可能性が低いことや、投球スタイルの違いも大きいという。「全盛期のサバシアは純然たるパワーピッチャーだった。90マイル台のファストボールと素晴らしいスライダーで支配的な投球をしていた。田中はどちらかと言えば、アーティストである。破壊的な球速を持ち合わせているわけではない。彼は緩急をつけて打者を出し抜く」。契約をさらに伸ばしたとしても、リスクは低いとの見方だ。

 また、1年目の靭帯部分断裂で右肘の不安を指摘され続けてきた田中だが、今季は200イニングの大台にあと1/3イニングに迫るなど、その状態に“ケチ”がつくことは少なくなってきた。アクシサ記者「田中は誰よりも優れていることをヤンキースは知っている」と分析。「田中の健康面と肘の状態は誰よりも良いということをヤンキースは知っている」と推測した。

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