当たり年? 今永、戸柱…CS初進出したDeNA、新人10選手の一年
ドラ4戸柱は正捕手に抜擢、高卒ドラ5&6は2軍で経験積む
◯ドラフト3位 柴田竜拓内野手(国学院大)19試合、打率.205、0本塁打、2打点
大学球界屈指の遊撃手として鳴らした柴田は3月25日の広島との開幕戦に7番・二塁でスタメン。プロ初安打初タイムリーが決勝打となり鮮烈なデビューを飾ったが、以降は打撃で苦しみ、5月に2軍落ち。年間通してファームで経験を積んだ。2軍では打率.215。持ち前の守備を生かして出場機会を掴むためにも、打撃面が課題になりそうだ。
◯ドラフト4位 戸柱恭孝捕手(NTT西日本)124試合、打率.226、2本塁打、23打点
予想以上の活躍を見せてくれたのが、戸柱だ。社会人3年目でプロ入りした25歳のオールドルーキー。4位指名ながら、正捕手不在のチームでラミレス監督の信頼を勝ち取り、開幕マスクをつかんだ。以降は指揮官の配慮で週1度の休養をもらいながら、強気に内角を突くリードでシーズンを通して正捕手として仕事を果たした。同期では唯一、2軍降格なし。ラミレス監督はすでに来シーズンも戸柱を正捕手として起用する方針を固めており、本人も全試合出場を目標に掲げている。
◯ドラフト5位 綾部翔投手(霞ケ浦高)1軍出場なし、2軍10試合1勝2敗、防御率4.26
高卒1年目の右腕は経験を積むシーズンとなった。最速145キロを誇り、高校時代には甲子園に出場。今季はファームで10試合に登板した。DeNAはもともと高卒投手については3年程度をかけて鍛えるスタンスで、じっくりと1軍登板のチャンスを伺っていくことになる。
◯ドラフト6位 青柳昴樹外野手(大阪桐蔭高)1軍出場なし、2軍118試合、打率.183、4本塁打、28打点
青柳も綾部と同様に実戦で経験を積んだ。ファームで118試合に出場。打率も1割台とプロのレベルに慣れることに腐心したが、現在は台湾のウィンターリーグに参加中。日本ハム・中田、西武・中村、浅村、森ら、多くの強打者を輩出している大阪桐蔭高で全国制覇している逸材で、同校の歴史でも屈指の身体能力を誇っていただけに将来に期待したい。
○ドラフト7位 野川拓斗投手(鷺宮製作所)6試合0勝0敗、防御率2.57
即戦力として期待された社会人出身の左腕は歯がゆいシーズンとなった。4月16日のヤクルト戦でリリーフとして初登板したが、同じ中継ぎ左腕のザガースキーの獲得もあり、6試合の登板で2軍落ち。以降は故障もあり、再び1軍昇格することはなかった。オタクを自称し、アニメソングを入場曲に起用したことが話題を呼んだが、まずはシーズン通して活躍できる体を作り、来季は1軍で存在感を見せたいところだ。