当たり年? 今永、戸柱…CS初進出したDeNA、新人10選手の一年
育成1位網谷をラミレス監督絶賛「筒香のようになれる」
○育成1位 網谷圭将捕手(千葉英和高)1軍出場なし、2軍19試合、打率.184、0本塁打、5打点
育成ながらラミレス監督に大きな印象を与えたのが網谷だ。2月の春季キャンプで練習試合で安打を放つなど、持ち前の打撃力で鮮烈なアピール。直後に左手有鈎骨を骨折した影響で半年を棒に振ったが、指揮官の期待は変わらず「将来は筒香のような選手になれる」と秋季キャンプでは熱視線を送った。捕手登録だが、打撃を生かすためサードへのコンバートも検討。現在は台湾のウィンターリーグで奮闘している。来季中の支配下登録もありそうだ。
○育成2位 山本武白志内野手(九州国際大付高)1軍出場なし、2軍60試合、打率.143、0本塁打、5打点
甲子園を沸かせたスラッガーはプロの水に慣れることに苦しんだ。九州国際大付で出場した3年夏の甲子園では3本の本塁打を放ち、一躍全国区に。だが、プロ入りした直後の4月に元ロッテ監督の父・功児さんが死去。悲しみを乗り越え、プレーした2軍では打率.143でノーアーチと課題を残した。プロで活躍する姿を楽しみにしていたという父のためにも、近い将来、2桁番号を背負ってハマスタの空にアーチを描けるか。
○育成3位 田村丈投手(関学大)1軍出場なし、2軍8試合、2勝1敗、防御率4.09
大卒で唯一の育成右腕は2軍登板8試合にとどまった。最速149キロを投げる本格派投手。1軍ではエースの右腕・山口が巨人へ移籍し、石田、今永、砂田と若い左腕が台頭。層の薄い若手右腕として、まずは支配下契約を掴み取りたい。
10選手が奮闘したプロ1年目。思うように活躍できた選手、できなかった選手に差はあるが、いずれにしても、将来のDeNAを担っていく可能性を持っている。10月のドラフトでは育成を含め、後輩となる10選手が加入した。「新人」の看板が外れる2年目の来季、どんな成長を見せてくれるだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count